過労死等の労災補償状況 請求・支給決定が増加傾向


厚生労働省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の状況について、平成14年から、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを年1回、取りまとめています。

 本年6月30日には、平成28年度の状況を取りまとめ、公表しました。

 「脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況」については、請求件数や支給決定件数が前年度より増加。高い水準となっています。

 「精神障害に関する事案の労災補償状況」についても、請求件数や支給決定件数が前年度より増加。示された資料では過去最高の数値となっています。報道機関も、”「心の病」の労災認定が過去最多”などと取り上げています。

 また、精神障害に関し、出来事(精神障害の発病に関与したと考えられる出来事)別の支給決定件数をみると、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」74件、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」63件の順に多いという結果になっています。

 ここでも、嫌がらせ、いじめ・暴行(いわゆるパワハラ)がトップということで、各企業において大きなリスクになっているといえますね。

 防止対策に万全を期しておきたいところです。

 なお、今回は過去6年分の裁量労働制対象者に係る支給決定件数についても取りまとめています。継続審議となっている労働基準法改正法案の審議を見据え、その際の参考資料にするのかもしれませんね。

 詳しくは、こちらをご覧ください。

<平成28年度「過労死等の労災補償状況」を公表>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000168672.html